作品 17

1996年 短刀 昭次作
平成八年二月吉日
刃長 26.6cm 反り なし
形状 平造り、庵棟。
地鉄 (じがね) 小板目肌よく詰み、地沸厚くつき、地景よく入り、梨地風となる。
焼刃 (やきば) 小沸出来の直刃、わずかに小足入る。
帽子 (ぼうし) 直に小丸に返る。
彫刻 表裏に腰樋を掻き流す。
中心 (なかご) 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。

短刀は初出であるが、製作数が少ないというわけではない。
作品としては世に送らないが、新しい試みを短刀という器に盛ってみることも多い。 短刀は、小さいだけに難しいと言う刀鍛冶は多い。
手に取ると、一目で見えてしまうために、刀に比べ欠点が目立ちやすいのである。
短刀は、見た目に心地良い調和が何より大切である。
本作は、品の良い姿、精緻で美しい地鉄、端正な直刀と、あるべき短刀の条件を備えている。
殊に地鉄は、厚く霜が降りたかのような表層を通して奥の変化がのぞけ、好ましい。

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